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仙台真冬用ウェットスーツ解説

少し雪が降ってから水が一気に冷たくなりまして、いよいよ真冬シーズンに突入といった感じです。

寒い寒いと言っても、休日で波があれば海は賑わっています。

真冬でもサーフィンできるのは、ウェットスーツの進化によるものは大きいと思います。

僕はサーフショップ始めてからウェットスーツを研究し始めましたので、実はオープン当初は全然分からなかったのです。すみませんでしたm(_ _)m

でも8回目くらいの冬が来ましたし、メーカーの方とたくさんやり取りさせていただいて、そして自分用にたくさん作ってもらいまして、自分なりに冬用ウェットスーツについて考えが深まってきました。

まず最初の選択肢。セミドライかドライか。

冬にサーフィンするんだから寒いに決まっているという前提に立ってくださる方、セミドライで十分でございます。手首足首の仕様など、オプション考慮すれば、真冬でセミドライでバッチリです。何しろセミドライはドライよりも動きやすいのでサーフィンはセミドライの方が調子いいです。僕はセミドライ派です。そりゃ、真冬なんですから、悪天候でサーフィンするときは寒いですよ。でもそれ当たり前でしょ。という考えの方は問題ありません。寒いっ!って上がって、寒かった!ってコーヒー飲めばオッケーだと思います。冬の風物詩というか。

反対に真冬も寒くないのがいい!という方、ドライです。今どきのセミドライって暖かいって聞くけど買ってみたら寒かったという方。暖かいの意味違いですね。昔より暖かい、真冬でもなんとかサーフィンできるのは暖かい、という意味の「暖かい」を使っているので、セミドライについては本当に着ていて暖かいとは思わない方が良いと思います。ドライはやっぱり水が入らないのは大きいです(少しは入ります)。ドライは「暖かい」に近いと思います。誤解されないように付け加えると、インナー着ると寒くないです。と言った方が良いでしょうか。ユーザー様の感想から注意すべきはドライでインナー無しは風が強いと寒いと感じる人は多いです。

ということで、セミドライかドライか、人それぞれ分かれるところだと思います。ここ仙台はちょうど中間くらい、真冬の海を見渡しますと半々くらい(最近セミドライ派の方が少し増えてきました)と思います。ウェットブランドの宣伝文句、言葉の真意がありますのでお間違いなく。

続きまして、仙台で冬用ウェットスーツを考えるのが何でこんなに難しいのかの一番の要因、冬が長いというお話です。お客様からの不満、要望、こんなはずじゃなかった、をたくさん聞き取りしました。僕はアンケート大好きなので。何が不満なの?を聞くのは趣味です。

そしてその主要因とは何か。答えは、冬が長い。これに尽きるのです。何が言いたいかっていうと、11月からセミドライを着てゴールデンウィーク終わるまで着ているのです。季節がどれだけ移ろいでいるのですか?そりゃ同じでは見れないでしょ。っていうことです。当たり前ですが本当に大事なことです。11月と2月と5月を全部同じに見るから不満が出るのです。同じなわけはありません。2月は極寒、5月は水だけ冷たいのです。究極全部同じセミドライで行けるの?と聞かれましたら僕の答えはYESですが、ただし我慢するところは我慢してくださいと付け加えさせていただきます。2月に照準をしぼって作れば11月や4月は暑いですし、普通のセミドライなら1〜3月は寒いです。3mmのセミドライ、5/3mmのセミドライ、ドライと3着持てれば不満はなくなります。でもだいたいは1着で全部行く人が多いですので。だったらどこを我慢するか?っていうお話です。我慢する時期があるということを知らないと、なんでウェットスーツをカスタムオーダーして作ったのに寒いの?となってしまいます。

既成サイズのセミドライを探されている方も多いです。既成サイズの吊るしのセミドライを仙台で使えるかと言えば、ほとんどのウェットスーツメーカーはNOと言います。12月までと4月用ですね。もしもポカポカした暖かい日があれば、震えながら上がってきてもいい、なんとかサーフィンできるかもと捉えてください。真冬はサーフィンしないけど、11月とか4月の中旬くらいからはやりたい!って方は可能かもしれません。でもサーフィン始めたばかりの方はそれを知らないので、セミドライ買ったけど寒すぎる!となるわけです。仙台は関東と同じようには考えられません。反対に真冬用にドライを買われた方。もちろん初冬と春は汗をかきながらサーフィンします。自分ならどこをどう我慢するか。それが選択のポイントだと思います。例えば、女性の場合は身体大事ですので1〜3月は休みますというのは大賛成。たまに暖かい日に入れればいいよねという場合とか。人それぞれのサーフィン環境、状況によって冬用ウェットスーツを選択できれば。

加えて、最近はキャップ、グローブ、ブーツをたくさんの種類から選択できるようになりました。寒い季節とそうでもない季節とをうまく着こなすために、1着のウェットスーツしか持たなくてもそれらのグッズで差をつけていくことは効率的です。

最後にもう一つ。こちらも冬が長いからですが、11月からゴールデンウィーク明けまで着たら自然と消耗します。半年も着るウェットスーツは他にありません。冬だから少しの故障がシビアです。元がどれだけ暖かいウェットスーツだとしても水が入れば寒いです。長持ちするブランド、しないブランドはもちろんあると思いますが、ブランドなしで考えて、冬用ウェットスーツは消耗が激しいのは事実。ですので1着だけで半年全部行く方、消耗は仕方ないと考えておかないといけません。

真冬用ウェットスーツは難しいです。まだまだ最善の選択があるかと思います。ウェットスーツは今後益々進化してくれるでしょうし。ぜひ不満が出る主要要因「冬は長い」を考慮してみてください。自分のサーフィン環境に合ったウェットスーツを準備してくださいませ。

僕はたくさんのウェットスーツを着させていいただいてます。毎日違うブランドのものを交換で着ながら、寒そうだなっていうときも無理やり着たりしてテストのつもりでやってきました。忖度なしで最強最暖は「FEVR」だと思います。日本一のウェットスーツ工場サンコー。もちろんそれぞれ状況に合わせてベストなブランドチョイスも変わると思いますし、素晴らしいウェットスーツブランドはたくさんあります。この辺りは実際にご購入の際よくご相談ください。

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